干支のエトセトラ

干支、全部言えますか?

ここ最近、更新をさぼっていました。生徒の成績を上げるための仕込みをたっぷりとしておりました。そんな時、何気ない生徒との会話で「干支ってぜんぶ言える?」と質問してみました。……さすがに言えました。

しかし!「じゃあ、全部書いてみて。」というとペンが止まる始末。うさぎさん、かわいそう。なんて考えながら、干支の書き方を教えました。さすがに書けという問題ではありませんでしたが、H25早実高の古文には干支をきちんと把握していないと解けないような問題が出ていましたね

念のため、載せておきますね。

これはいろいろなところに用いられています。たとえば、方角を表します。千葉県にある東京ディズニーリゾートへ電車で、しかも東京メトロ有楽町線を使って行ったことのあるひとならば、ピンっときてほしいところです。

そう、新木場駅の手前にある「辰巳駅」です。これは、当時駅名を決める際に東京の中心から見て辰巳の方角にあるということから名付けられたそうですよ。

 

また、時刻でも使われることがありますね。オバケの出るのは「丑三つ時」これは動物一つを二時間で数え、されにそれを1/4の時刻に割ります。その一つの単位を「一つ時」といいます。それが三つで「三つ時」つまり、午前2時から二時半ごろということになるのです。

午前・午後という言い方もここからきています。「午」の時がお昼の12時ごろです。ですから、お昼の12時よりも前のことを「午前」、それ以降のことを「午後」というのです。ピッタリ12時は「正午」です。すこしだけ、物知りになれましたか?

 

おまけに、社会科で習う世界の時刻の基準となっている経線のことを「本初子午線」といいますが、その成り立ちも、ここまで読んでくれた方であればもうお分かりのことでしょう!地球の北極点を「子」、南極点を「午」と考え。それをつないだ基準線、それこそが本初子午線なのです。

こんな風に、一見受験だけを考えると役に立ちにくいものであっても、興味を持つきっかけになると思います。興味を持て!面白くなれ!というのが難しく、ついつい暗記に逃げてしまいがちな社会科という科目も、「知っていたら、興味がわいて」きませんか?

単に暗記をして点数を稼ぐことも必要かもしれませんが、せっかく勉強するならば、もっといろんなことを知って、興味をもって「覚えたい!」と思える暗記をしましょう。

 

社会科では、こんな感じで、受験に出るけど、なかなか勉強するのは…というものを予備知識的に紹介していきます。今後もお楽しみに。(たまに、語呂合わせなどの使えるものも紹介します…)

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