早実中・徹底分析【算数】
総評
早稲田実業はなかなかの難問が揃っていると感じる。
特殊算は2つを組み合わせた文章題が毎年必ず、幅広く出題される上、図形も難易度が高い。
苦手な単元があってはならないし、どの単元も応用問題レベルに慣れておく必要がある。
また2019年度から「求め方も書きなさい」という条件が加わった問題も出題されるようになった。
これは、2021年度から大学入学共通テストが始まり、センター試験の知識、技能だけを問われる問題に加え、思考力や判断力なども重視される問題が出題されるようになったことから、大学入試を意識し、早実に限らず他の私立中の入試でも、都立中の適性検査型の記述問題が増えたと考えられる。
以下に近年の早実の特徴を挙げる。
① 求め方を書く問題が出題される。式だけでは説明にならないため、証明のように記述する必要がある。
② 特殊算は必ず出題される上に、つるかめ算と面積図など、2つ以上組み合わされた難問が出る。
③ 図形も必ず出題される。高校受験レベルの難問も出るため、得意でなければならない。
①については、過去問だけで対策するには演習量が足りない。
国語よりも算数が得意だという受験生は、徹底的に対策したい。
それには都立中の過去問の適性検査ⅡやⅢを数年分行うのが有効か。
②については、どうやって解くのか、ひらめきがないと解けないと思われる。
特殊算の基礎はもちろん、難問まで解いておく必要がある。
そうすることで、問題を見て瞬時に何をすればいいのかわかるという状態にしておきたい。
③については、②の特殊算と図形が合否を分けていると言える。
そのため、平面図形、立体図形も徹底的にやり抜いておく必要がある。
毎年必ず図形は出る。特に2019年度は大問の2と4と5で図形が出題された。苦手では受からない。
早実に合格したい諸君は、ここまでで自分が何をすべきか、わかってもらえたと思う。
今後過去問を始めた際に、もっと合格を確実にしたい、点数を伸ばしたいと思うならスタディーズラボに連絡してほしい。
問 図で、三角形ABCは正三角形で、面積は1㎠です。PBの長さがPAの長さの2倍のとき、三角形CAPの面積を求めなさい。
次回更新は社会の徹底分析をお届けします。
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