早実中・徹底分析【社会】
総評
特に指示のないところは漢字指定で書かなければならない。
地理歴史公民の3分野の出題に偏りはなく、日々の確認テストに打ち込み、間違えやすい用語やデータなどの整理整頓には手を抜かずに取り組みたい。
また、過去問の分析結果、直近の入試においては特徴がはっきりしてきた。
まずはその特徴を3点あげておく。
① 地歴公民の用語や選択肢は、テキストレベルの比較的取りやすい設問が多い。
② 記述問題は知識に基づいたものを資料や図から読み取り、表現することが求められる。
③ 毎年、合否を分ける一題が必ず存在する(≒合格するには確実にとりたい)。
①については、日々の学習において、「地理が苦手で…」などの弱点を補っておく必要がある。
ただし、最難関レベルまでの知識を入れるのではなく、あくまで「全体を必要十分に」習得しておけば良いものと考える。
②については、資料集やデータ地図帳などで調べものをする際に、なぜそうなっているのかを考えながら読み進め、場合によってはメモを取りながら学習することが求められている。
たとえば、以下の問いに答えられるだろうか。
「千葉県の県境は利根川やその支流によってひかれていることが多いですが、香取市の一部では県境が川にひかれていないところがあります。それはなぜでしょうか。(22年度改題)」
地図でその土地を確認することは受験生であれば当たり前に行うものであろうが、県境の特長にまで注目し、その意味合いまで着目する学習をしているからこそ得点ができる問題と言える。
③については、早実中の社会科で合格へのあと一歩をかなえるためにはどうしても取り掛かりたい一題である。
近年では、以下の問題が合否を分けたといえる。
2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 | 2018年度 |
[Ⅲ] 問4 | [Ⅲ] 問8 | [Ⅲ] 問7 | [Ⅲ] 問1 | [Ⅲ] 問1 |
そのため、早実中にどうしても合格を果たしたい諸君は、①・②の学習に加えて③で得点ができる力を養う必要があるのだ。
そこで、次の問題に挑戦してみてほしい。
解答解説や、早実合格への道しるべを求めるものは勇気をもってスタディーズラボを頼ってほしい。
問 江戸時代の大井川には橋がかけられていませんでした。そのため人びとは川札を買って人足を雇って川を渡らなければなりませんでした。以下は寛政年間における大井川の川札の値段表です。川札の値段がそれぞれ異なるのはなぜかを述べなさい。(早実予想問題)
脇通 | 乳通 | 帯上通 | 帯下通 | 股通 |
九十四文(約1900円) | 七十八文(約1580円) | 六十八文(約1380円) | 五十二文(約1050円) | 四十八文(約970円) |
次回更新は理科の徹底分析をお届けします。
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