早実中・徹底分析【理科】

総評

早実の理科は生物分野からの出題が若干多いかという程度で、毎年偏りなく、どの分野からも出題される。

また近年の大問3では会話文や文章の中に適する言葉を選択する問題が出題されている。

内容としてはプラスチックゴミ問題、リチウムイオンバッテリー、脱炭素社会などの時事問題が多い。

また、ある程度の話の流れの理解が必要である。

これまでの知識のみで解ける問題から少し変わってきている印象を受ける。以下に近年の特徴を挙げる。

どの分野からもまんべんなく出題されるが、そこまで難しい問題ではない。

大問3は、その年に話題となった時事問題を意識して出題される。

会話や文章の流れを理解して、問題を解く必要がある。

①については、普段の学習でとにかく基礎基本の徹底を行なってもらいたい。

細かい知識は必ずしも必要ではないため、演習の際に間違えた問題は必ず復習し、次回同じ問題が出たときには必ず解ける、という状態に自ずから持っていって欲しい。

②についてだが、とにかく情報を入手してほしい。

世界が、日本が、世間がどのような状況にあるのか、興味を持っていることが重要だと考える。

これは保護者が無理やり新聞や、ニュースを見る時間などを作っても無意味だと感じる。

例としてだが、早実に行く子は、朝ニュースが流れている中で朝食を取り、そこで興味を持ったことを自分で調べるのを、自然と行っている子だ。

自分がそんな環境か、そういう状況か、確認してほしい。それができているかできていないかで合否を分けたといえる問題を載せる。

2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度
大問3 問6大問3 問1大問3 問7大問3 問4大問4 問5

③については、総合問題形式に慣れておきたい。

これまでは設問毎にグラフや短文からだけの読み取りだったが、2018年度から、長文やグラフがあり、設問は長文の後にまとめて出題されるようになった。

ここまででご理解いただけたと思うが、早実の合否の分かれ目は日々の過ごし方といえよう。

基礎基本を徹底し、間違えたら、覚えてなかったら、次は必ず解けるようにする。

時事問題に興味を持ち、日頃から語れるようにしておく。

これができているのであれば早実の理科対策は万全だろう。

もし今後、過去問演習や直前期に不安に感じることがあれば、ぜひスタディーズラボに連絡してほしい。

きっと力になれるはずだ。


  今年の6月、水星、金星、火星、木星、土星、海王星、天王星(海王星と天王星は暗く、肉眼では見られない)が、地球上から同時に観測された。この現象をなんというか漢字四字で答えよ。

また、この現象がなぜ起こるのかを、普段は観測できない珍しい現象であることを踏まえて説明しなさい。


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