富士見中・徹底攻略【算数】

総評

2019年から2022年まで、大問4題、設問20題の出題形式は変わらない。

大問1では8題出題され、四則計算、虫食い算、特殊算、仕事算、文字式、平面図形、立体図形と出題範囲は幅広い。

これまでに量をこなした生徒は、確実に正答できる難易度の問題だが、中には19年の(5)のような、気付きがないと間違えてしまう問題もあるので落ち着いて解きたい。

全体的にそこまでひねった問題はなく、これまでの受験勉強を真面目に、苦手を克服しながら、基礎を固めて、本番で成果を出し切ってほしい。という学校側の思いが感じられる。

大問2は、AとBの2題に分かれており、19年から21年まではABのどちらか、もしくは両方に必ず速さの問題が出ていたが、22年は速さは出題されず、Aに約束記号、Bに中央値が出題された。

ここも幅広い範囲から出題される上、特に21年のAは、文章中から式を立てるのは困難で、問題用紙の空白部分に、ダイヤグラムを一から自分で書かなくては解けないような問題が出題されている。

文章後半で詳しく解説するが、富士見中でここまでの難易度は珍しかったため、C問題(難問)とした。

2種類の解き方を載せたが、どちらもダイヤグラムは必要だと考える。

しかし、この問題に試験時間を費やしてしまうわけにはいかないため、ダイヤグラムに限らず線分図、面積図などの図を書いて求める問題は、量をこなして、正確な閃ける図を書けるように演習しておきたい。

大問3は倍数、場合の数、数列、立体図形が出題されている。

後半であり、また一見難しそうに見える文章問題だが、実際はそこまで時間がかかる問題や難しい問題ではないので、落ち着いて確実に正答し、大問4に臨んでもらいたい。

大問4は19年に三角形(斜辺、対辺、隣辺の関係)、20年に平面図形の点の移動(弧の長さ)、21年に水の深さ(体積、ダイヤグラム)、22年に速さ(ダイヤグラム)が出題された。

どの年もここまでの大問1から3と比べると時間がかかる。

特に20年の点の移動は、問題用紙に移動した点の軌跡である弧を書き込んで解くべきで、その際なるべく正確に書きたい。

平面図形も立体図形も正確な図が書ける生徒ほど得意にしていて、よくできる傾向にある。

日頃から一問一問を丁寧に演習してもらいたい。

さらに、A問題(確実に解くもの)、B問題(合否の分かれ目)、C問題(難問)と
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今回は特別にA問題冒頭を公開いたします。

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