広尾小石川中・徹底攻略【理科】
総評
2021年度では、大問5題、設問23題、2022年度では、大問5題、設問18題と若干設問の数は減ったが、考えて解く問題が多かった。
2021年度の大問1では、てんびんの応用問題、2022年度は音の応用問題が出題された。
特に2022年度の問題は、動く船から音を出し、反射して返ってくる間にも船は動いており、算数の旅人算の要素も入っていた。
また他の場所で聞いた音がどのようになるかという設問もあり、救急車が近づくときと、離れるときの音の周波数が変化することで知られるドップラー効果を取り入れた設問があり、身近な現象に興味を持って調べる生徒を積極的に合格させたいという学校側の意図を感じられる試験問題となっていた。
2021年度の大問2では、水溶液の性質、2022年度は、中和から出題された。
酸性を示す水溶液、アルカリ性を示す水溶液を覚えるのはもちろん、指示薬の変化する色、金属を加えた際に発生する気体などは必ず覚えておきたい。
また、2022年度の(3)で塩酸にアルミニウムを加える前に放置したら反応が遅くなった原因を聞かれる問題など、他校の入試では見る機会のない問題が出題されていたのが印象的だった。
基礎知識を蓄え、それをもとに原因を推測できるようにしておきたい。
2021年度の大問3は、分解・消化から出題された。
これもたんぱく質やでんぷん、脂肪の分解、消化酵素の名前と働きを必ず覚えておきたい。
また実験から考察する問題も2問出題されている。
選択肢があるので、しっかり比べて考えた上で正答してほしい。
2022年度はアサガオから出題された。光合成の仕組み、花のつくりなど問題演習を繰り返しておきたい。
2021年度の大問4は、地球と月の公転と自転、日食から出題された。
こちらも知識をもとに考える応用問題となっていた。
2022年度は火山についての出題だった。
混ぜ合わせる小麦粉と水の比から粘り気を予測できればそれほど難しい問題ではなかった。
2021年度の大問5は、一日三食の生活習慣が健康的であると考察できるようにするには、どのような実験を、どのようなことに注意して、結果がどのようになるのが良いかという問題だった。
対照実験になっている解答ができていれば正解になったと考えられる。
2022年度は、もし震災がおこり、食料は十分あるが、二週間の避難生活をより快適にするために、身の回りのものを材料に道具を作るとしたら、どんな目的で、何を用いて、どんな道具を作るか。なお道具の説明にイラストを用いてもよいという問題だった。
これも生活に役立つもので身近なものを材料にしていれば正解になったと考えられるが、イラスト可という部分に、自由な発想の受験生の解答を楽しみにしている出題者の意図も感じられた。
入学を楽しみにしながら解いてもらいたい。
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