開智中・徹底攻略【理科】
総評
2020年度から2022年度まで大問は4つで、仮説や検証の記述も含めた設問は21問から23問という形式は変わらない。
また、2022年度の大問1のように、他の私立中の入試ではあまり見ることのない、ただの中和の問題では終わらないような問題も出題されており、原理を理解した上で解く必要のある応用問題が多いため、理科に関しては、どの単元も基礎基本と原理は徹底しておさえておかなければならない。
大問1は、2020年度は電磁石の性質から5問。
ICカードの仕組みも絡め、面白い問題だった。
2021年度は氷の溶け方から5問。
ほとんどが計算問題で確実に正答したい問題だった。
2022年度は中和から4問だった。
これは上記したが、高校の化学で学ぶ中和滴定の内容が含まれていた。
選択問題なので、あり得ないものを選択肢から外せば答えはわかるようになっていたが、これも原理がわかっていなければ選択肢から外せないため、ただの暗記をしてきた場合には解くのが困難であったと考えられる。
大問2は、2020年度は燃焼から紙なべについて5問。
仮説や検証など、開智中の【探究】活動の紹介もありつつ出題されていた。
2021年度は水溶性、脂溶性、シミについて6問。
これも仮説や検証と絡めての出題だった。
2022年度はドップラー効果について5問だった。
これも音の性質についてしっかりと理解していないと解けない問題となっており、高い音、低い音、大きい音、小さい音などがどのような波形で表せれるか頭の中で浮かぶのが前提で、速さと絡めた応用問題だったので、かなり難問と言える。
音だけでなく、開智の理科は基礎の徹底が必要で、化学であれば指示薬の色の変化や、何と何を混ぜ合わせると何が発生するのか、生物であれば消化酵素とその働きなど、当日悩むようなことのないようにしておきたい。
大問3は、2020年度は植物の光合成と呼吸について6問。
これはそれほど難しくなかった。
2021年度は生物からオオカミの再導入について5問。
最後の記述は、生態系や食物連鎖について興味を持って学習していれば難しくなかったものと思われる。
2022年度は生物から発芽条件について6問だった。
これも基礎の徹底が行われていれば難しくない。
大問4は、2020年度は天体から星座早見盤について5問。
天体の基本をしっかり覚えた上で、星座早見盤を正しく使ったことがあれば難しくなかった。
2021年度は地層について7問。
比較的難しい問題にはヒントとなる文章が書かれていたため、しっかり読み取れれば正答できたと考えられる。
2022年度は、地球の大きさの測り方について、先生と生徒の会話文から6問だった。
日常生活に便利なものはたくさんあるが、GPSなどの仕組みにも興味を持って調べたことがあれば解けたと考えられる。
ここまででご理解いただけたと思うが、開智の理科で得点を積み上げるには日々の過ごし方が大事だ。
基礎基本を徹底し、間違えたら、覚えてなかったら、必ず解けるように、覚えるようにする。
日頃から身の回りの事象に興味を持ち、気になったら調べるようにしておく。
これができていれば理科の対策は万全だろう。
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